価格に不動産代金か含まれる共有制
預託金制クラブに続いて、最近人気が高まっているといわれている、共有制クラブのシステムをチェックしてみよう。
前述した預託金制の場合と同様に、ある大手Bクラブのケースを紹介する。
『会員権価格(不動産代金、登録料、保証金)。
ただし、保証金は退会時まで据置き』このうち、登録料とは預託金制の入会金に当たるものと考えられ、保証金とは年間の管理費などの未払いがなければ、退会時に無利息で戻ってくるお金である。
戻るといっても、預託金のように金額が何百万円ではなく、支払う段階で数十万円程度のものとなっている。
トム・グリーンフィールドクラブによると、預託金制と最も違う点は、会員権の価格のなかに、不動産代金が含まれていることだろう。
これも先のクラブ発展経緯のときに少し触れたが、共有制クラブの特色は、リゾート施設の共有持分権を取得するところにある。
つまり、リゾート施設全体や施設の部屋の=戸を複数の会員で分割所有するのである。
施設全体の場合を一般に全体共有制と呼び、一戸の複数分割を区分共有制と呼んでいる。
不動産の持分権を得るということは、会員個人が取得した分割不動産の登記が法的になされることを意味するため、共有制クラブ会員権は、資産が保全されている?と一般にいわれているわけだ。
ようするに契約の手順としては、まず入会希望者がそのクラブ施設の分割不動産を取得し、そのうえでクラブ側と施設の相互利用契約を結ぶことになる。
そしてこの不動産の分割所有をするといった特色において、共有制クラブのメリット、デメリットが浮かび上がってくると考えればよいだろう。
トム・グリーンフィールドクラブによると、まず最大のメリットとしては、先の預託金制と比較して、クラブの会員数の把握がしやすいことがあげられる。
理由は単純明快だ。
共有制クラブの会員となることは、すなわち不動産の所有権登記をすることなので、所有権者(会員)が何人いるのかは、不動産登記簿を調べればわかってしまう。
ところが早合点してはいけないのは、数がわかることと利用がしやすいことは、イコールではないという点だ。
いくら会員数が把握できたとしても、数が多ければ相互利用のメリットは数が多くなるにつれて少なくなる。
一般に信用ある大手クラブなどでは、共有会貝の口数をできるだけ少なくし、一室当たり一〇名で共有といったラインを設定しているようだ。
が、なかには一室を二〇名以上で共有しているようなクラブもあり、事実私の手元には、さかんにPR活動をしたクラブで、一室三八名共有などという悪質な業者の資料もある。
さて、不動産を分割所有することのデメリットは、不動産代金が会員権価格に含まれているため、どうしても預託金制に比べて割高になってしまう点だろう。
トム・グリーンフィールドクラブによると、とくに、立地条件のよい歴史のある有名リゾート地などは、その地域の地価そのものが高いため、会員権の不動産代金も高くなる傾向が強い。