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稼働率

ではこのへんで、日本人の余暇の現状を少しみてみよう。

日本人の余暇の取得状況は、西ドイツやアメリカなどの欧米諸国に比べて、著しい違いがある。

夏休みなどに余暇の取得が集中するのは同じなのだが、日本の場合は夏休みのなかでもとくに盆休み期に"「極集中"する。

特定日の集中である。

最近は労働時間の短縮を目指し、完全週休二日制の確立が推進されつつあるが、これとて多くは土曜・日曜日の二休を指しているケースが多く、"週休の二曜日集中"に変わりはない。

会員制会員制のリゾートクラブとは、リゾート施設を会員間で相互利用するための組織だ。

したがって、誰もが平均的に余暇を取得する時期に、リゾート施設利用の希望が殺到するのは当たり前。

前述したハイシーズン期や週末などがほぼ殺到期に当たり、予約が取れない、取りにくいということになる。

日本の最古参会員制リゾートクラブのひとつとして知られるFGM(フジタ・グリーン・メンバーズ)の案内パンフレットには、こう書かれている。

『しかしながらみなさんの観光旅行の時期や希望されるホテル(旅館)はだいたい同じで、土曜日・休前日とか年末年始、夏季期またはシーズン中、あるいは特定のホテルに集中利用をされます。

(中略)このようなシーズン中だけ、あるいは特定のホテルだけを利用される目的でご入会されましても大変にご迷惑がかかりますので、この点を十分ご理解いただき、ご了承された上でご入会されますようにお願いします』迷惑がかかるということは、希望どおり予約が取れないかもしれない、といっているに他ならない。

だがこのFGMにしても、利用可能な施設は、箱根や鳥羽などの小涌園チェーンや各地のワシントンホテルチェーン、それにクラブの契約ホテルを含めて全国に二五万室あるわけで、たとえハイシーズンでも特定の人気施設の利用に固執しなければ、十分予約も取れるという。

平均してハイシーズンの稼働率は一〇〇%、土曜日等がほぼそれに準じ、逆にウイークデーは二〇%程度、というのがごく平均的な会員制リゾートクラブの現状と思ってもよい。

こうした側面を入会前によく理解しておくことも、間違いのないクラブ選びの基本である。

そうでないと、大金を支払って会貝になった後で、"ちっとも予約が取れず使えない"との不満が必ず出てくる。

もっともクラブのなかには悪質な業者もいて、"会員になればいつでも好きなときに利用できる"と甘言を弄し、さかんに入会を勧めた例も過去にあったが、こんなでたらめなセールストークにのせられてはダメである。

会員制リゾートクラブ業界の業界団体では、リゾート会員権の契約や募集及びクラブ施設運営に関する自主規制基準を設定。

そのなかの会員募集基準に、こう明記した。

『禁止事項=会員制度の制約については、的確な説明を行い、「いつでも利用できる」などの表現を行うことを禁止する』行うことを控えるのではなく禁止とうたった理由はもちろん、いつでも使えることなど会貝制リゾートクラブではあり得ないからだ。

今後、何らかのクラブに入会を考えている人は、以上の現実を肝に銘じておいてほしい。

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