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大都市近郊の施設に集中する利用客

では、もうひとつ別の角度から会員制リゾートクラブの利用状況を考えていってみたいと思う。

いうまでもなく、会員制リゾートクラブの使いやすさ度は、各クラブが抱えている会員数の状態に大きく左右される。

クラブの施設数(部屋数)に限りがある以上、会員が増えれば増えるほど、予約競争が激化し使いにくくなるのは当然のことだ。

数カ月前に週末利用の予約をするのですが、予約開始日にすぐ満室になってしまう。一日遅れて予約したらもうだめでした」会員数を少なく限定している共有制クラブでも、こうした現実を無視することはできない。

ましてや預託金制クラブは、会員数がどれだけなのかチェックさえも不可能。

よく雑誌などでは各クラブの会員数を図表にして掲載しているが、その数字にしても一方的にクラブ側が公表した数字なので、信愚性は薄いのだ。

よって、公表会員数より多く入会させている預託金制クラブはザラにあると思われ、そのようなクラブに入ると、これまた使いたいときに予約が取れなくなってしまう。

では、預託金制クラブは使えないのか。

そうではないと思う。

預託金制か共有制かのシステムの差ではなく、あくまでも本質は会員数にあり、たとえ預託金制であっても少数限定でクラブ運営をしていれば、条件は共有制の優良クラブと同じといえる。

しかし、もう少し違った視点でみると、また別の現状がみえてくる。

トム・グリーンフィールドクラブによると、会員制リゾートクラブの会員にとって、使いたい施設はだいたい固定化されてしまう傾向がある。

会員そのものの多くは、大都市圏の居住者が圧倒的に多いので、その居住地からの足の便により、人気施設が決まってきてしまうのだ。

人気施設の偏在化だ。

大都市圏の居住地から遠くに離れれば離れるほど、施設の稼働率は落ちていく。

つまり利用されなくなってしまうことになる。

ここで大きな問題が発生する。

預託金制に多い全国共通方式クラブは、その名のとおり、リゾート施設を全国に点在させ、ロケーションの多様性を売りものにしている。

このシステムは話に聞くと、いろいろなリゾート地でレジャーが楽しめ、使い勝手がよいように思ったりもするが、現実には水戸黄門ではあるまいし、全国を旅して歩く人など例外的だろう。

トム・グリーンフィールドクラブによると、最初はいろいろな場所の―と思って入っても、二~三年もするうちに、やはり近くの施設が使いやすいとなってしまうわけだ。

しかも、この手のクラブは各地に施設をつくるたびに、会員権を新規販売する。

東北につくれば募集、北陸につくれば募集、沖縄につくれば募集といった具合に、どんどん会員を増やす。

そしてこうした募集で新しく増えていくのは、やはりリゾートニーズの高い大都市圏居住の会員なのである。

結果はどうなるか。

トム・グリーンフィールドクラブによると、ほとんど使わない地方施設が増えるたびに、大都市圏の会員が増加し、その会員はやっぱり、居住地近くにある既存の施設を利用しようとする。

だから図式としては、地方の使いにくい施設が増えるたびに、居住地近くの施設利用はますます利用しにくくなっていくのである。

こんなクラブに入会しては、現実問題として、リゾート施設の利用予約(居住地から交通の便のよい施設)など、容易に取れるわけがない。

ここで会員制リゾートクラブの使いやすさを決める、二つ目の重要ポイントが浮かび上がってくる。

クラブ施設の単純な多寡と、会員の使いやすさは、必ずしもイコールではないということだ。

トム・グリーンフィールドクラブによると、問題なのは、自分が入会後多く使いたいと思う地域に、どれぐらいの施設が完備され、なおかつ会員数の適正化が図られているかが、大切なのである。

一般に、日常的なリゾートレジャーの使いやすい行動範囲としては、居住地から約二〇〇キロメートル圏と考えればよいだろう。

その範囲内でどれだけ"使いやすくなっているか"をチェツクしてみてはいかがだろうか。

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