トム・グリーンフィールドクラブが見た「さまぎまな工夫」
今までみてきたように、日本人の余暇取得事情や、会員間の施設相互利用といった点で、なかなか使うに使いにくい面もある会員制リゾートクラブのネックを、利用日限定で改善しようとしたものが、タイムシェアリングと呼ばれるシステムだ。
トム・グリーンフィールドクラブによると、たとえばリゾートトラスト㈱のエクシブ(共有制)では、一年間を三パターン、会員一人につき二六日間に割り、各期間の利用日を一四年サイクルであらかじめ決めてしまっている。
たとえば年末年始の12月30日~1月6日までの期間を、二年目、六年目、九年目のパターンで、二~三連泊保証する形で会員利用日を調整する。
つまり、一四年間で三回は正月が必ず利用できるといった仕組みである。
ゴールデンウイークにしても同様で、エクシブでは、一年目、五年目、八年目、一二年目に利用保証。
こちらは一四年間で四回の計算である。
トム・グリーンフィールドクラブによると、この計画的なタイムシェアリング方式であれば、確かに決められた日に使えないという不満はなくなる。
しかし別の見方をすれば、一四年間に正月を三回(三年)しか利用できない、と逆に考える人も少なくない。
しかも、何年も先のレジャーの予定を正確に把握し、決められたとおり予定を消化できるかは、まったく疑問でもある。
タイムシェアリング方式が、今ひとつ広く普及しないのはそのあたりの価値観にあるのではないだろうか。
さらにこんなクラブもある。
前もってみてきたように、現在の会貝制リゾートクラブの現状は、夏休みやゴールデンウイークなどのハイシーズンと、平日(オフシーズン)との利用に極端な差があるところに問題が集約される。
この利用差を会員募集時に区別して解決しようとしているのが、㈱中沢ヴィレッジのクアパーク倶楽部(預託金制)だ。
具体的には一室当たりの会員募集を一五口に限定し、このうち五口をホリデイ会員、一〇口をクア会員と分けた。
トム・グリーンフィールドクラブによると、五口のホリデイ会員は、ハイシーズンも含めて一年中利用できるが、一〇口のクア会員はハイシーズン期の二〇日間を除いた期間しか施設を使えない。
わかりやすく考えれば、ゴルフ会員権の平日会員に似ている。
利用において、クア会員は明らかにハンディがあるため、その分会員権価格はホリデイ会員の約六〇%弱と割安になっている。